Appen、Lionbridgeって大丈夫?

海外企業の日本法人、あるいは日本の企業でも、在宅勤務の募集を見かけることが増えてきているように思います。Amazon、Apple社のヘルプデスクの募集をDODA(デューダ)やリクナビネクストなどの転職サイトで見かけますし、その他の企業でも社員あるいは契約社員として在宅勤務の募集を見かけます。

海外の仕事を日本で」で紹介している仕事は、 上記の在宅勤務とは異なります。 海外企業の日本法人や国内の企業と契約するのではなく、完全に海外の企業の仕事を日本で行うというものです。
Appen、Lionbridgeは、それらの代表格と言えます。

Appen、Lionbridgeって?

Appen(アッペン)、Lionbridge(ライオンブリッジ)は、サーチ エンジン エバリュエーターの在宅ワーク(オンラインワーク、テレワーク)の大手でグローバル企業です。怪しい組織ではありません(笑)。
SNS、検索エンジン、音声認識システム、ECサイト、機械翻訳などの業務を扱っていて、各国でフリーランスとして契約している人が大勢プロジェクトに参加しています。

これらの企業を知ったきっかけは、転職サイトのリクナビネクストでLionbridgeの求人情報を見かけたことです。在宅ワークで、時給1,900円(募集時)。派遣でも、専門職でなければ時給1,900円はまれなのに?どういう会社?きちんとした会社?と興味を持ち、調べ始めました。

Lionbridgeについて調べていると、並列でAppenの名称をよく見かけるようになりました。国内の個人ブログに始まり、海外のサイトでも2社について調べ、情報を得ていきました。

働くための条件

両社の公開されている求人情報には、幾つかの共通の条件があります。

  • 日本に3年もしくは5年以上連続で暮らしている(年数は、プロジェクトによって異なります)
  • 日本の歴史、文化、経済、スポーツ、社会などについて十分な知識を有している
  • 購入後3年以内のスマートフォンを持っている
  • 自宅で個人で働ける環境がある(海外旅行中は働けません)
  • 高速インターネット環境がある
  • 週に働く最低時間が決まっている(10時間、15時間などプロジェクトにより異なる)
  • ビジネスレベルの英語

LionbridgeとAppen 掛け持ちはできるの?

私は両社を同時期に登録しました。
ライオンブリッジから「このプロジェクトの資格を得られる人は少ないのよ。テストを受けない?」という情熱的なラブレターが何度も届きましたが、先にアッペンで単発の仕事を1度だけ行ったため、テストを受けることを躊躇していました。

理由は、ライオンブリッジの禁止事項として、アッペンを含む競合社の名称が7社ほど明記され、最後に「その他の企業」と書かれていたからです。
正直「その他の企業って…」と思いました。ライオンブリッジは通訳や翻訳業務も行っています。それらも含めると英語を使うテレワークの殆どが該当しません?私にだけお仕えなさい。って感じ?と、少しクラッとしました。

単発1度とは言えアッペンで仕事をしたことを黙ってテストを受けるのもイヤなので、そのことを正直に伝えると即行ピシャッと振られました(笑)
私が応募したプロジェクトがライオンブリッジ内でも特に厳しい制限があったからかもしれませんが、 「単発業務1回だけなのに?」と 、手厳しい手のひら返しに驚きました。

国内や海外のネット上の情報を見ていると、両社で働いているという人も少なからずおられるようです。ですが、難しいという意見が多かったです。
「問題ない」と言いながら契約更新時にそのことは触れずに切られる、仕事がなくなる、という意見もありました。
そのことを考えると、両社で働ける可能性はありますが、どちらかに絞った方が良いと思います。

また働ける場合でも、両社の後ろにいるクライアント(顧客)が同じ場合は絶対に不可です。このことについて知りたい場合は、下記サイト(英語)が参考になります。ライオンブリッジとアッペンの各プロジェクトで掛け持ちができる可能性があるかないかが表でまとめられています。
同サイトでは各プロジェクトやテストについても詳しく書かれていますので、とても参考になります。

◆PASSLEAPFORCEEXAM

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この仕事に向く人

私見ですが、これらの仕事に向くと思う人は:
1.英語力がある人
条件にビジネスレベルの英語とかかれています。
実際に登録や作業をしてみた経験で言えば、英語が堪能でなくても大丈夫かもしれませんが、ある程度の英語力は必要だと思います。
殆ど英語力を必要としないプロジェクトもありますが、登録時に「英語の履歴書」が必要になることが多く、「同意書」「契約書」「テスト」「業務内容の説明」「請求書」全て英語です。
解らないことがあれば英語で質問しなければいけませんし、業務によっては英語でコメントを書かなければいけないからです。

2.自己解決ができる人
1人で自宅で行う仕事です。職場であれば、解らないことがあれば隣の人や先輩にすぐに聞くことはできますが、そういったことはできません。
プロジェクトチームに英語で問い合わせたり、自分で調べたりして解決する必要があります。

先に英語力について記載していますが、Google翻訳を使ってでも、自力で何とかしてみせる!と思えるのであれば、英語力は補えるとも思います。

3.インターネット、SNSが好きな人
インターネットで検索したり、FACEBOOK、インスタグラム、TwitterなどのSNSを使うことが多いという人にお勧めです。

4.パートタイム的に働きたい人
子育て、介護、体調、あるいは他の家庭の事情で外に働きにいけない、でも働かなければいけないという人は大勢いらっしゃると思います。
あるいはフリーランスとして活動している、自営をしているなどで、収入を少しでも安定させたいという人にお勧めです。

5.忍耐強い人、寛容的な人
日本の企業やサービスとは異なります。
きめ細やかな対応や迅速な対応は求めず、なかなか連絡や返答がなくても、あるいは全く返答がなくても、許容する。「そういうもの」と割り切る気持ちが必要です。

専業で生活できる?

これらの企業の収入だけで生活することは、あまりお勧めできません。
ライオンブリッジの契約は基本1年。アッペンは半年です。契約更新はありますが、いつ契約が切られるかわかりません。また契約期間の途中で切られることもあります。
あるいはプロジェクト自体がなくなることもあります。

そして業務量が不安定です。行った分だけ支払われる時給制やタスク制のため、業務量が少なければ収入は減ります。

そういった理由から専業で行うには不安定です。

給与は?

フリーランス契約なので、給与ではなく支払いになります。行った業務に対して、請求書を作成し、月に1度支払ってもらうという形です。自己申告もあれば、行った業務と連動していて自動的に請求書が作られるものもあり、プロジェクトによります。
登録し、プロジェクトに参加するようになれば、請求についての説明が書かれています。

公開されている求人情報としては、2019年~2020年時点
ライオンブリッジ 時給 1900円
アッペン 時給 2000円~2100円
ですが、支払いは$ベースなので、為替が動くと上記時給は変わってきます。
時給となっていますが、タスク毎に支払われるものもあります。この業務を行うと$〇というものです。

時給は、上記の通りアッペンの方が少しだけ高いです。但しプロジェクトにより、時給は異なります。
すみませんが、詳細は契約の都合上書けないんです。

なお社員ではありませんので、健康保険や年金制度はありません。
収入は、自分で確定申告を行うことになります。

求人情報は?

求人情報は、LinkedIn、リクナビネクスト、求人ボックス、Gaijin Potでも見つけることはできますが、各ホームページで直接探す方が良いと思います。

◆Lionbridge(メイン)
◆Lionbridge(サブ)

◆Appen

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